静岡県がまとめた6月の静岡空港(牧之原市)の搭乗者数は前年同月比9%減の3万5433人だった。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の熊本線が運航しないなど、国内線の販売座席数の減少が響いた。国際線はインバウンド(訪日外国人)の増加で中国方面が回復。全体の搭乗率は70.2%と6月としては過去2番目の高さだった。
国内線搭乗者数は25%減の2万1953人で、搭乗率は65%だった。定期便はFDAの5路線のみで札幌方面が人気だった。全日本空輸(ANA)が7月から沖縄線と新千歳線を毎日1往復の通年運航とし、夏休みシーズン以降の利用増加に期待がかかる。
国際線は39%増の1万3480人で搭乗率は81%。チェジュ航空ソウル線は搭乗率が87%で引き続き需要が高い。上海線は運航再開から振るわなかったが、6月は3676人が利用し搭乗率は69%だった。7月10日から杭州線も再開し訪日客の需要を取り込む。新型コロナウイルス前の19年同月比では国内・国際合計で5割減の水準にとどまる。
県は全国的な航空燃料不足の静岡空港発着便への影響についても明らかにした。航空会社から相談を受けた例はあったものの、現状では運航に支障はないという。需要期の夏休みに向けて燃料調達に苦労したケースもあったが欠航などはないとした。
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