「ヤクルト1000」シリーズの販売は伸び悩んだ

ヤクルト本社が30日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%増の140億円とこの期間としては過去最高だった。政策保有株の売却益19億円を特別利益として計上した影響が大きい。主力の乳酸菌飲料の販売は国内やアジアで前年同期を下回った。

売上高は0.4%増の1226億円、営業利益は5%減の160億円だった。営業利益を地域別にみると、国内の飲料・食品は6%減の126億円だった。乳酸菌飲料の販売が落ち込んだ。高単価の乳酸菌飲料「ヤクルト1000」シリーズは4〜6月の1日あたりの販売が前年同期比で4%減だった。

海外ではメキシコやブラジルでの価格改定が寄与し米州の営業利益が38%増だったものの、アジア・オセアニアは46%減だった。消費停滞が長引く中国は1日あたりの販売本数(1〜3月)が368万本と前年同期比で25%減った。海外全体では為替の円安が営業利益を13億円押し上げ、増益を確保した。

25年3月期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比6%増の5335億円、純利益は9%増の555億円の見通しで、4年連続の最高益を見込む。

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