千葉県習志野市は29日、京葉線のダイヤに関する要望書をJR東日本千葉支社に提出した。9月からのダイヤ再改正で新習志野駅(習志野市)に停車する各駅停車の本数が減ることを受け、同駅の停車本数を増やすことと、再改正に至った経緯の説明を要望した。

習志野市の遠藤副市長はJRに対し要望書を提出した(29日、千葉市)

要望書では、2023年末に発表されたダイヤでは新習志野駅から乗降可能な各駅停車の本数が増えたものの、その後半年間の2度のダイヤ変更で「新習志野駅では(当初の)ダイヤ改正以降に増加した乗車機会の約3分の1が奪われた」と訴えた。

遠藤良宣副市長らが千葉支社を訪問し、要望書を提出した。記者団の取材に応じた遠藤副市長は「市としての考えを示し、社長、支社長あてに要望した。受け取った球をどう処理するのか、JR側の早急な対応に期待したい」と話した。

JR東は3月からのダイヤで、快速列車を減らして各駅停車の運行本数を増やし、新習志野駅では平日の上下線の本数が従来の281本から311本に増えた。その後、県内の自治体や経済界の反発を受け、9月からのダイヤで一部の快速列車の復活を発表。代わりに各駅停車が減ることとなり、新習志野駅では304本に減少することが決まっている。

宮本泰介市長は5月、新ダイヤに関して「駅利用者を粗末に扱う」と抗議声明を発表していた。

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