物流大手のトランコムが29日発表した2024年4~6月の連結決算は、純利益が前年同期比8%減の11億円だった。企業の物流業務を幅広く受託する3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業で、新拠点の立ち上げに初期費用がかさんだ。顧客との交渉で料金改定が進んだことにより当初の計画値は上回った。
売上高は6%増の442億円だった。主力の荷主とトラック事業者を仲介するサービスでは、成約件数が2%減ったものの、長距離輸送の需要増や取引の適正化で運賃単価は4%上昇した。ドライバー不足が深刻化している「2024年問題」を受け、荷主側の運賃引き上げの動きも進んでいる。
25年3月期の業績予想は従来予想を据え置き、純利益は0.1%増の46億円を見込む。
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