NEC本社を訪れた米国のブリンケン国務長官(29日、東京都港区)

訪日中のブリンケン米国務長官は29日、NEC本社(東京・港)を訪れた。大陸間のデータ通信を担う海底ケーブルのほか、複数のメーカーの機器を組み合わせて通信インフラを低コストで構築する「オープンRAN(ラン)」などの技術について同社の説明を受けた。

米中の対立が深まるなか、NECが手がける通信技術は安全保障上の重要性が増している。ブリンケン氏は同社本社の視察後「我々はNECのような信頼できるベンダーと協力できるように努力しており、それは米国の外交の重要な部分だ」と話した。

4月の日米首脳会談を受けた共同声明では、日米両国で太平洋地域の海底ケーブル整備を進めていくことが示された。同会談でもNECの海底ケーブル技術は取り上げられていた。

【関連記事】

  • ・海底ケーブル、中国迂回 データの重心は東南アジアへ
  • ・NEC、ようやく「DX会社」に 株価3倍でもなお上値余地
  • ・外国人が迫る企業改革、持ち株比率最高 NEC46%に上昇

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。