AI活用に関する説明会を開くリコーの児玉哲AIインテグレーションセンター副所長(29日、東京都港区)

リコーの国内販売会社であるリコージャパンは29日、顧客への営業内容を人工知能(AI)が提案する仕組みを8月中旬から全社的に導入すると発表した。自社開発したAIが訪問予定のある顧客にあった商品を理由を示して営業担当者に提示する。

5月から先行する3支社で試験運用を始めていた。8月中旬から48支社全てに展開する。AIがリコージャパンのもつ全顧客の購買履歴や営業の日報、市場トレンドなどのデータを分析する。日報では「セキュリティー機器の更新に興味がある」といった顧客の声を商品提案につなげる。

リコージャパンの約7400人の営業担当者が活用する。これまでは営業担当者が顧客から聞いた「こういう課題を解決したい」という内容を、社内の別の担当者に確認するなどして提案内容を作成していた。AIを導入することで営業の業務効率化につながるとみる。

自社でノウハウを蓄積し、将来的に外部顧客に対して営業活動の支援サービスとして外販する考えだ。

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