ファンケルへのTOB期間を8月13日まで延長した

キリンホールディングス(HD)は29日、同日までとしていたファンケルへのTOB(株式公開買い付け)期間を8月13日まで延長すると発表した。1株2690円とする買い付け価格は変更しない。TOB成立条件の3分の2の応募に届かなかったとみられ、キリンHDは「応募状況や今後の応募の見通しなどを総合的に勘案した」と説明している。

キリンHDは6月14日、約33%を出資するファンケルへのTOBにより、同社を完全子会社化する方針を発表した。TOBが成立した場合、年内にもファンケルは上場廃止となる。ファンケルはTOBに賛同し株主に応募を推奨すると表明している。

2024年3月末時点でファンケルの個人株主の割合は22.88%。株式市場では、ファンケル株は買い付け価格の2690円を上回る状況が続く。

ファンケル株を巡っては、香港の投資ファンド、エムワイ・アルファ・マネジメントが買い増す動きもある。キリンHDによるTOBが始まって以降、エムワイはTOB価格を上回る水準で株式を取得している。関東財務局に19日に提出された変更報告書ではファンケル株7.94%を保有している。

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