日東電工は26日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比27%増の1300億円になる見通しだと発表した。従来予想を300億円上回る。生成AI(人工知能)向けデータセンターへの投資が増えたことで、ハードディスクドライブ(HDD)に使われる材料の販売が伸びる。

足元の外国為替相場が期初に想定した通期の為替レート(1ドル=140円)より円安で推移したことを受け、レートを1ドル=153.6円に見直したことも利益を押し上げる。日東電工は対ドルで1円円安に振れると年間の営業利益が26億円増える。

売上高にあたる売上収益は7%増の9820億円、営業利益は29%増の1800億円を見込む。従来予想をそれぞれ720億円、400億円上回る。ハイブリッド車(HV)の販売増加を背景に、車載ディスプレーなどで使われる光学フィルムの受注が計画を上回って推移していることなどを加味した。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は売上収益が前年同期比20%増の2493億円、純利益は2.4倍の361億円だった。

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