関西電力の高浜原子力発電所。手前左から1号機、2号機と奥左から3号機、4号機(福井県高浜町)

三菱重工業は25日、関西電力高浜原子力発電所(福井県高浜町)1、2号機の炉内構造物の取りかえ工事を受注したと発表した。炉内の燃料集合体を収納する機器とそれらを上から支える機器を製造し交換する。受注額は非公表。原発の信頼性を高めるとともに、三菱重工の持つ原発向け技術の維持や向上にもつなげる。

同日、関西電力が取りかえ計画について原子力規制委員会に許可申請を出した。燃料集合体を取り囲む板を固定するボルトが中性子により腐食割れを起こす可能性があるため予防的に交換する。同様の工事は関西電力の美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)などでも実施されており全て三菱重工が受注している。

炉内構造物は全長約10メートル、重量約130トンのステンレス製。高い安全性と信頼性が求められるため、製造や据え付けにも0.01ミリメートル単位の加工や精緻な施工技術が要求される。

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