富士フイルムがウランバートルに新設する「NURA」(写真はイメージ)

富士フイルムホールディングスは24日、モンゴルのウランバートル市に、がん検診を受けることのできる健康診断拠点「NURA(ニューラ)」を新設すると発表した。開業は8月。2023年9月に開設した施設に続き、同市内では2カ所目の健診拠点となる。受診可能な人数は1日あたり150人で、合計の受け入れ能力は当初の3倍となる。

がんのほか、糖尿病や脂肪肝といった生活習慣病の検査サービスも提供する。モンゴルではがんや生活習慣病による死亡者が多いが、健診サービスは普及途上だ。健診センターを充実させ、早期発見につなげる。同社のコンピューター断層撮影装置(CT)や、マンモグラフィーなどの医療機器を設置し、医療画像から病変を発見する診断支援人工知能(AI)も導入する。

富士フイルムは21年からインドを皮切りにニューラを展開しており、現在はインドで4拠点、モンゴルで1拠点、ベトナムで1拠点展開している。これまでに5万人以上が利用しているという。31年3月期までに世界で100カ所に引き上げることを目指す。

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