JR東日本盛岡支社は24日、盛岡と宮古を結ぶ山田線の上米内―川内間について、10月15日〜11月15日の1カ月間、終日計画運休すると発表した。例年この時期に線路上の落ち葉で車輪が空転し、列車の遅延や運休が多発していた。
天候や工事以外の理由で計画運休するのは同社では初めて。「時間通りに利用してもらえる安定輸送を提供する」(大森健史支社長)ことが重要と判断した。
上米内―川内間の代行輸送はしない。通勤通学客の多い盛岡―上米内間と川内―宮古間は折り返し運転する。
盛岡支社によると、山田線が車輪空転で遅延・運休した時期はこの1カ月間に集中している。空転が発生する区間は上米内―川内間が最も多かった。
沿線の樹木を伐採したり、車輪とレールの間に空転防止剤を噴射して摩擦を上げたりといった対策もしてきた。だが「列車がいつまで待っても来ない」という事態を避けるため、異例の措置に踏み切る。
同社は4月から山田線の乗車券があれば、並走する岩手県北自動車(盛岡市)の路線バス「106特急・急行」を利用できる実証実験を始めている。このサービスを使うことで利用者の不便はある程度軽減されるとみている。
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