新車両基地に機能を移転する小倉総合車両センター=JR九州提供

JR九州は24日、北九州市に新たな車両基地を建設すると発表した。同市内の小倉総合車両センターの機能を移転する。JR貨物が保有する東小倉駅の用地を候補地とし、2024年度末までの取得をめざす。投資額は約480億円で、竣工時期は31年度末ごろを予定する。

取得予定地の敷地面積は約7万8000平方メートルと、小倉総合車両センター(約15万8000平方メートル)の半分程度。新車両基地は新技術の導入や効率的な検査体制によるコンパクト化をめざす。

小倉総合車両センターは開設から130年以上が経過=JR九州提供

同日の記者会見で古宮洋二社長は「詳細は今後詰めるが、せっかくつくるなら最新鋭の技術を使ってより省力化することが、会社経営上でいちばん楽になる」と話した。

小倉総合車両センターはJR九州が保有するすべての在来線車両の解体検査や改造工事を担う中枢拠点だ。1891年の開設から130年以上経過し、施設・設備の老朽化が進んでいた。

跡地の用途については現在、検討中という。「場所的に小倉駅から2〜3キロで、都市高速のインターチェンジもある。住居や物流などいろいろな使い方があり、今後詰めていく」(古宮社長)としている。

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