放送事業などを手掛ける東北新社は24日、シンガポールの投資会社からTOB(株式公開買い付け)と株式非公開化の提案を受けたと発表した。「真摯な検討」が必要として社外取締役5人による特別委員会を設立した。特別委員会の判断内容を尊重して意思決定するという。

3Dインベストメント・パートナーズから23日、同社が設立する特別目的会社(SPC)によるTOBと株式非公開化の提案を受けた。大量保有報告書によると、3D社は東北新社株の17.65%を保有する大株主だ。

3D社は2月、東北新社に対して「3Dの考える東北新社の価値向上策」とする資料を公表し、収益性の向上や新規事業による成長など経営改革を求めていた。

4月に東北新社が反論する見解を公表すると、3D社は6月に修正した提案を公表。7月16日に東北新社が「当社の見解と前提・意見等が異なる部分が引き続き存在する」とした資料を公表するなど、応酬が続いていた。

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