静岡県の清水港(静岡市)と土肥港(伊豆市)を結ぶ駿河湾フェリーの6月の輸送人員は前年同月比7%増の8373人だった。天候に恵まれて前年より運航率が改善した。力を入れるインバウンド(訪日外国人)の利用もわずかだが増えつつある。お盆を前に食事を提供するなどのサービスも強化し、乗客の上積みを狙う。

運航便数は112便と12便増えた。運航率は12ポイント上昇し95%とほぼ予定通りだった。乗用車は33%増の1677台、徒歩乗船者が34%増の1687人だった。訪日客は約4倍の356人で、国内全体が訪日需要に沸くなかでフェリーの認知度も上がりつつある。

3月に船を改装したほか、乗客呼び込みへ船内サービスも強化している。県内の酒蔵や飲食店と組んだ飲食提供など10万円の新企画「ゴールドIEYASU(家康)」などを用意して、富裕層や外国人を開拓する。

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