酉島製作所は11日、世界最大の流量である液化水素用ポンプの稼働に成功したと発表した。京都大学と組み、極低温で電気抵抗がゼロになる超電導のモーターを組み込んだ。次世代燃料として注目される水素は液化して体積を縮めて運搬する必要がある。水素社会であらゆる場面にポンプが必要になるとして、開発に注力する。
液化水素はマイナス253度以下を維持する必要があり、僅かな熱で気化する。モーターを超電導素材にすることで熱の発生を抑え、水素を動かせる量である流量は1時間当たり30.5立方メートルという。大量の水素が使われる社会を見据え、2027年には流量をさらに8倍以上にする考えだ。
同日開いた記者会見で原田耕太郎最高経営責任者(CEO)は「ポンプは液化水素の運搬時や使用時などあらゆる場面で必要になる。引き合いがあればいつでも商用化できる」と語った。
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