観光庁の訪日外国人消費動向調査(1次速報)によると、2024年4-6月期の旅行消費額(推計)は、前年同期比73.5%増、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同期比でも68.6%増の2兆1370億円となり、四半期ベースで過去最高額を記録した。歴史的な円安により訪日客が増加していることに加え、物価の高騰が追い風になっている。

国籍・地域別では、中国が4420億円と全体の2割強を占め、米国2781億円、台湾2639億円、韓国2232億円、香港1743億円が続いた。

訪日外国人(一般客)1人当たり旅行支出は23万8722円と推計される。国籍・地域別では、フランス(41万7536円)、英国(41万6647円)、オーストラリア(39万9862円)の順で高い。

費目別(全目的)では、宿泊費は英国、飲食費はイタリア、交通費はスペイン、娯楽等サービス費はオーストラリア、買物代は中国が最も高い。

観光庁が年4回実施。全国の空港と港で、出国ロビーにいる訪日外国人に調査員が協力を求め、タブレット端末または紙調査票を示して訪日目的、消費額などを聞き取り、その結果から全体像を推計している。調査のサンプル数は各回3万3840を目標としている。

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