JR宗谷線の抜海駅=2022年7月、北海道稚内市

 「日本最北の無人駅」として知られるJR宗谷線の抜海駅(北海道稚内市)が、来春のダイヤ改正で廃止される見通しとなったことが19日、同市への取材で分かった。JR北海道が2019年、利用者数の低迷を理由に廃止の方針を示し、市が年50万~90万円の維持管理費を負担して存続させてきたが、先月28日、来年度から負担しない意向を同社に伝えたという。  市によると、駅は観光客の利用がほとんど。廃止には地元住民から反発もあったが、代替の交通手段として予約制の乗り合いタクシーを整備する案を説明。「一定程度の理解が得られた」としている。  JR北海道によると、18~22年の乗車人員は1日平均2・2人。


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