コスモエネルギーホールディングス(HD)は19日、薄くて曲げられる「ペロブスカイト型太陽電池」を設置して発電する実証を始めたと発表した。自社の研究所の設備にフィルム型の太陽電池を貼り、発電効率などを検証する。将来的にはコスモHDの給油所や製油所への設置を目指す。
実証では積水化学工業が製造するペロブスカイト型太陽電池を使う。コスモ石油の中央研究所(埼玉県幸手市)の貯水タンクなどに計8枚設置した。期間は1年間を予定する。コスモHDとしてペロブスカイト型太陽電池を使うのは初めて。
コスモHDでは、すでに一部のガソリンスタンドの屋根に通常の太陽光パネルを置いていて、将来はペロブスカイト型の採用も検討する。製油所や石油化学製品の製造拠点では、可燃物以外のタンク壁面への取り付けを想定している。
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