中野サンプラザの3次元データ

東京都中野区は2023年に閉館したコンサートホール「中野サンプラザ」の3次元(3D)データの公開を始めた。同施設は再開発で解体されることが決まっている。約50年にわたり区民らに親しまれたランドマークをアーカイブとして後世に残す。

公開したデータは、レーザーで構造物の形状を点の集まりとして測量した「点群データ」や建物内部のパノラマ写真だ。区のホームページから専用サイトへアクセスできる。ユーザーが実際に建物内にいるかのように周りの景色を見渡せる。27年3月まで公開する。

測量データは、東京都のオープンデータカタログサイトでも公開する。データ量が重く、主に研究者などプロ向けという。二次利用も可能だ。酒井直人区長は18日の記者会見で「例えばゲームの中でサンプラザを舞台にしてもらうなど、事業者に自由に使ってもらいたい」と話した。

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