三菱商事と双日が出資する鉄鋼商社のメタルワンは18日、イタリアの変圧器部品大手ラゴアを買収したと発表した。買収金額は非開示。同社は送配電網に使う変圧器の主要部品「コア」を製造する。メタルワンはコアの原料になる鋼材をラゴアに供給し、収益面での相乗効果を生み出す。
メタルワンはラゴアの株式の大半を創業家から取得して16日に子会社化した。ラゴアは1971年の設立で従業員数は200人。本社を置くピエモンテ州に3カ所の工場を持つ。2023年12月期の売上高は8500万ユーロ(約145億円)だった。
欧州では再生可能エネルギーの増加に伴う送配電網の更新のため、変圧器の需要が高まっている。メタルワンはラゴアの取得により、原材料の方向性電磁鋼板を調達してコアに加工する事業モデルを確立していく。
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