1976年に稼働を始めたグランポレール勝沼ワイナリーを25年5月までに閉鎖すると発表した

サッポロビールは10日、国内に2つあるワイン製造拠点の一つ「グランポレール勝沼ワイナリー」(山梨県甲州市)を2025年5月までに閉鎖すると発表した。跡地の活用法は未定で、売却などを検討している。サッポロは中期経営計画で構造改革を進めており、製造拠点を集約して収益力を高める。

勝沼ワイナリーは1976年に稼働を始め、現在では「グランポレール シングルヴィンヤードシリーズ」など22商品を製造している。閉鎖にともない勝沼の製造設備をサッポロが持つもう一つの岡山ワイナリー(岡山県赤磐市)に移管する。サッポロは「製造量は変わらない見込み」と説明する。

国内に3つ保有するぶどう園のうち、長野古里ぶどう園(長野市)を25年5月までに閉園することも発表した。勝沼ワイナリーの従業員9人、長野古里ぶどう園の4人については「閉鎖後は雇用の確保を前提として再配置先を提示している」(サッポロ)という。

サッポロは26年度を最終年度とする中期経営計画でコスト構造改革を進めている。ワインでは、輸入濃縮果汁などを使った約30品目の低価格ワインを24年末までに販売終了することを決めている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。