ダイドーリミテッドでは経営体制の混乱が続く(東京都千代田区の本社ビル)

ダイドーリミテッドは10日、中山俊彦氏が9日付で取締役を辞任したと発表した。中山氏は6月27日の定時株主総会で、アクティビスト(物言う株主)による株主提案から選任されていた。辞任理由については「本人から一身上の都合による辞任の申し出を受けたため」としている。就任から2週間弱でのスピード辞任となる。

ダイドー取締役を辞任した中山氏(4月、東京都渋谷区)

ダイドーを巡っては4月、アクティビストのストラテジックキャピタル(SC、東京・渋谷)が業績低迷などを理由に独自の取締役候補を発表。中山氏は同提案で社長候補とされていた。6月の総会では会社提案の候補が5人、SC提案の候補が中山氏を含め3人選任された。社長兼最高執行責任者(COO)には、会社提案の成瀬功一郎氏が就いていた。

ダイドーは今後の経営体制について「(中山氏を除く)7名で中期経営計画の実行を目指していく」とコメントした。

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