8日の猛暑で東京電力管内では冷房の使用が急増し、電力使用率が一時95%に達した。需給が「厳しい」とされる水準で、送配電会社の東電パワーグリッド(PG)は隣接する中部電力から電力の融通を受けた上で、利用者には「支障のない範囲での効率的な電気の使用」を呼びかけた。他地域でも北陸電力管内が一時100%となるなど高水準となった。  東電PGによると、管内の使用率は午前10時ごろ95%に達した。北陸電管内は、午前と昼の2回、100%に達した。他に午後4時の時点で確認できたデータによると、関西、中国、四国、九州の各管内で一時90%を超えた。  全国の電力会社が加盟する「電力広域的運営推進機関」は8日午前、中部電の送配電会社に対し、東電側に電力を融通するよう指示した。東電PGが他社から融通を受けるのは2022年8月以来約2年ぶりで、20万キロワットの供給を受けた。  電力事業者には発電量を増やすよう依頼し、東電と中部電が折半出資する発電会社JERA(ジェラ)が火力発電所の稼働を増やした。


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