採用プロジェクトの結果を発表する大上バス・鉄軌道ユニット長(4日、岡山市)

両備グループ(岡山市)は4日、2023年6月からの1年間でタクシーやバスなどの乗務員216人を採用したと発表した。コロナ禍前の19年度と比べて約1.6倍に増えた。同社は「宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト」として200人の採用を掲げ、800回を超える説明会や待遇、職場環境の改善、プロモーションに取り組んでいた。

運転手の残業時間規制が強化される「2024年問題」などを受け、人手不足は深刻化している。岡山市ではバス路線の再編に伴う路線新設も検討されており、運行を担えるだけの人員確保が必要だった。

今回の採用者のうち10~30代が37.5%を占めた。40代まで含めると全体の6割にのぼる。大上真司バス・鉄軌道ユニット長は「(年齢分布の)山を若いところに持っていくことで地域の公共交通を守っていく」と話す。今後は200人の採用数を維持しつつ、10〜30代の割合を40%以上にすることを目標とする。

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