経済産業省などが毎年実施する、スタートアップとの連携に積極的な大企業の調査で、KDDIが7年連続で首位になった。コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じた積極的な出資などが評価された。上位5社ではソニーグループが1つ順位を上げて2位となった。
スタートアップと大企業を結ぶイベント「イノベーションリーダーズサミット」の実行委員会が3日に発表した。
調査は「イノベーティブ大企業ランキング」として経産省などが2018年から実施している。今年は5〜6月に1186社の国内スタートアップ経営者に対し、連携に積極的な3〜5社の大企業を聞き取った。半数を超える619社から回答を得た。
KDDIはスタートアップとの協業プログラムを実施しているほか、CVCを通じた出資を手掛ける。直近では完全自動運転車の実用化を目指すTuring(チューリング、東京・品川)などに出資した。
前回調査で3位のソニーグループは2位に浮上した。米グーグル出身の著名な人工知能(AI)研究者が日本で設立したサカナAI(東京・港)がソニーグループなどからの資金調達を1月に発表しており、業界でのイメージ向上につながったとみられる。サカナAIは23年夏の創業だが、企業価値が10億ドル(約1600億円)を超えるユニコーンとして注目を集めている。
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