汚れた時は簡単に洗浄ができるためメンテナンスが容易になった

大阪大学発スタートアップのThinker(シンカー、大阪市)は、赤外線と人工知能(AI)を組み合わせた「近接覚センサー」で、ほこりや水滴などの汚れを防ぐ機能を備えた新製品を開発した。センサー基板をガラスの保護ケースで覆い、AIを活用したソフトウエアによってガラスの影響を補正することで正確に対象物を測定する。幅広い製造現場での活用につなげたい考えだ。

シンカーが開発した近接覚センサーは、計測が難しいとされてきた透明物や鏡面も認識し、ロボットハンドでつかむ作業などに活用される。2023年8月に量産サンプルの提供を開始し、一部の企業では試験導入されている。従来品はセンサー部分が露出しており、使用環境に制約があった。このため企業からのニーズに対応して奈良市にある拠点で防じん機能を加える開発を進めた。

新製品は愛知県国際展示場(愛知県常滑市)で4〜6日に開催される産業用ロボット展「ロボットテクノロジージャパン2024」に出展し、デモンストレーションを実施する。

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