東海カーボングループが生産・販売している、半導体製造工程などに使われる部材

東海カーボンは2日、米国で黒鉛加工を手掛けるKBR社の全株式を取得すると発表した。取得額は非公表。成長が見込まれる半導体市場向けにファインカーボン(特殊黒鉛製品)の製造や販売網を強化する。

1日付で株式譲渡契約を締結した。東海カーボンの米子会社を通じて9月に株式を取得する。東海カーボン米子会社が40.2%、KBR社が59.8%出資する米国の黒鉛加工製品の生産販売会社についても、KBR社の買収によって連結子会社となる。

子会社となる2社は高い黒鉛加工技術を持ち、パワー半導体や航空宇宙などの業界に向けて高品質な炭素製品を供給しているという。両社をグループとして一体運営することで、米国市場でのファインカーボン事業の拡大を目指す。2024年12月期連結業績に与える影響は軽微としている。

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