7月にはワインなどが値上がりする

帝国データバンクは28日、7月に411品目の食品が値上げされると発表した。主要食品メーカー195社を対象に調査した。前年同月(3595品目)と比べると約9割減となり、7カ月連続で前年同月を下回る。品目数は減少傾向にあるものの、円安を理由とする値上げが増加している。

分類別では「酒類・飲料」が199品目と最も多い。キリンホールディングス傘下のメルシャンは輸入ワインの価格を最大50%引き上げる。次いで多いのは「加工食品」の78品目。「菓子」(75品目)は原材料のカカオ豆の高騰を受けたチョコレート製品の値上げが目立つ。不二家は「ルック」などチョコレート菓子6品を約17%値上げする。

2024年中に予定される値上げ品目は3年連続で1万品目を超えた。8月にはチョコレートやコーヒーで値上げが続くほか、パスタなどで値上げが予定されている。

足元では円相場が一時1ドル=161円台まで下落し、およそ37年半ぶりの円安水準で推移する。11月までに値上げが予定される品目のうち円安を理由とするものは全体の3割程度となり、前年同期に比べて約3倍に増えた。今後円安による輸入原材料のコスト増でさらに品目が増える可能性がある。

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