11日のニューヨーク外国為替市場では、この日発表された先月の卸売物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことで、円を買い戻す動きが出て、円相場は一時、1ドル=152円台後半まで値上がりしました。

その後、有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルがインフレの根強さなどを踏まえ「FRBの利下げは『いつ』ではなく、今や『するとしたら』の問題になっている」というタイトルの記事を掲載し、市場では利下げが遅れるとの見方が広がりました。

投資家のあいだで日米の金利差が改めて意識され円を売ってドルを買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=153円30銭台まで値下がりし、1990年6月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

市場関係者は「アメリカ経済は雇用や個人消費も堅調でFRBが利下げする状況ではないという見方が広がっている」と話しています。

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