オイシックス・ラ・大地は冷蔵総菜の宅配サービスを始める(18日、東京都品川区)

オイシックス・ラ・大地は18日、冷蔵状態の総菜を自宅に届ける新サービスを始めたと発表した。電子レンジで温めるだけで食べられる。調理の手間を省きたい世帯向けの需要を見込み、2026年度までに1000万食の販売を目指す。

新サービスは「デリOisix(オイシックス)」。同社が提携する農家の野菜を使って調理した総菜を冷蔵で届ける。2〜3人分の主菜と副菜が1パックずつ入った1日分の「1dayセット」(2700円)や割引価格となる3日分の「3daysセット」(8046円)を用意した。電子レンジで温め、調味料などを加えるだけで食べられる。オイシックスの定期会員向けサイトで取り扱う。

子どもがいる世帯を想定し、大人が好む調味料は別添えにしている。食卓で完結する一手間をあえて残し、視覚的にも楽しめるようにした。日持ちがしない冷蔵品にすることで、購買頻度が増えるとみている。

サービス開発本部サービス進化室の荒川桃子マネージャーは「競合はお客さんの自炊だ。調理したい日にも選ばれるような存在になりたい」と意気込む。

中食市場は新型コロナウイルス禍の期間を除いて拡大している。同社が3月に定期会員約2000人に実施したアンケートでは「食事を作りたくない日が週2日以上ある」との回答が約8割に上った。

オイシックスは2013年、ミールキット「KitOisix(キットオイシックス)」の販売を始めた。シリーズの累計出荷数は23年5月末時点で1億5000万食を超えた。

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