千葉県船橋市は、日常的に家族の世話や介護を担う「ヤングケアラー」への支援を強化している。地域住民にきょうだいの見守りなどを有償で依頼する際にかかる費用の補助制度を6月から始めた。年間で最大12万6000円を補助する。家庭での負担を減らし、テスト前の勉強時間や部活動の練習時間の確保などにつなげてもらう。

船橋市はヤングケアラー支援を強化している

船橋市が事業を委託している「ファミリーサポートセンター」では地域住民に生後半年から13歳未満の子どもの見守りや送迎を依頼できる。1時間あたり平日は700円、休日は900円かかる費用を市が負担する。ケア対象者である子ども1人につき1回28時間を上限に年間5回まで補助する。

家事や家族の世話などで学校生活に支障が出ていると判断された18歳以下のヤングケアラーがいる世帯を対象とする。ヤングケアラーに特化して育児サービスの利用料金を補助する事業は県内初という。

市はヤングケアラーの悩み相談に対話アプリ「LINE」などで応じ、必要なサービスを案内する「コーディネーター」制度を2023年に開始。レトルト食品や弁当の配食支援も導入するなど、支援に注力している。

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