オンライン英会話大手のレアジョブは17日、日本人の英語スピーキング力に関する調査を発表した。グローバルビジネスで使えるレベルの人は7%にとどまった。平均で25%を超える外国人に比べて大幅に低かった。リスニングやリーディングの能力が高くても、スピーキングは同レベルでできる人は少ないようだ。
同社が提供する人工知能(AI)を使った英語のスピーキングテスト「PROGOS(プロゴス)」の受験者66万人のデータを分析した。このうち日本人は42万人で、日本のほか非英語圏など77カ国・地域で利用されている。
語学力の指標となる「欧州言語共通参照枠(CEFR)」で、6段階のうち英語で責任ある業務ができるレベルである上から3番目の「B2」以上の日本人は7%だった。一方で、海外受験者のうち「B2」以上は25%を超えた。日本人で最も多かったのは初級レベルに分類される「A2High」で、中級レベルの「B1High」が最多だった海外の受験者に比べて低い傾向にあった。
英語でなんとか業務ができるレベルである「B1」以上の人の割合を職種別で見ると「学生」が最も高く、「人事・採用」も「営業」「一般職」に比べて高かった。役職別では「社長」を除く「取締役」「役員」「部長職」などの管理職以上は半数を超えた。「一般社員」は48%にとどまった。
業種別では「コンサルティング」「IT(情報技術)・インターネット」が高く、「メーカー」「運輸・交通」などで低い傾向にあった。
リスニングやリーディングの能力が高い人でも、スピーキングで同等の能力を持つ人は少なかった。プロゴスと英語能力テスト「TOEIC」の両方を受けた6万9350人を対象に調べたところ、リスニングとリーディングでB2以上だった人のうち、スピーキングもB2以上だった人は18%だった。
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