シャープは17日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の産業用コンピューター大手、樺漢科技(エノコン)とスマートリテール分野で協業すると発表した。具体的な取り組みは今後詰めるが、POS(販売時点情報管理)システムやデジタル広告などを組み合わせたサービスの共同開発を目指す。

両社はこのほど、協業に関する覚書を結んだ。小売業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や消費者の利便性向上を推し進める。電子商取引(EC)とリアル店舗間でシームレスに買い物ができるソリューションの構築に向けて、台湾での実証実験も予定する。

シャープは2016年から、POSシステムの一部製品を樺漢科技に製造委託している。協業を通じて樺漢科技の小売業のDXに関する知見を活用する。中長期的には店舗や商業ビルのエネルギー使用の最適化にも取り組み、協業の範囲を広げる。

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