大阪市の横山英幸市長は17日、スタートアップのスカイドライブ(愛知県豊田市)が2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で「空飛ぶクルマ」の商用運航を見送ると表明したことについて「非常に残念だ」と語った。
同時に「空飛ぶクルマが飛べないわけではない。(来場者に)実際に飛行している姿をご覧いただきたい」と述べた。同日、大阪市役所内で記者団の質問に答えた。
空飛ぶクルマは大阪・関西万博の目玉として期待されており、スカイドライブに加え、ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)、丸紅が運航を目指している。
横山氏は丸紅も万博での商用運航を見送ったと説明。ANAHDとJALは運航方法を検討中だとして「ぜひ手続きを進めていただきたい」と商用運航の実現に期待を込めた。
スカイドライブは14日、大阪・関西万博での空飛ぶクルマの運航について、乗客を乗せた商用飛行を見送ると発表した。機体の開発計画などを精査した結果、客を乗せないデモフライトにすることを決めたという。
スカイドライブの空飛ぶクルマはパイロットを含めて3人乗りの電動の機体で、垂直に離着陸する。26年以降に量産に必要な「型式証明」を日本で取得し、商用運航を始めたい考えだ。
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