楽天モバイルの契約回線数は過去最高の700万件を超えた

楽天グループ傘下の楽天モバイルは17日、法人回線を含む携帯電話の契約回線数が700万件を超えたと発表した。法人契約などが好調に推移し、過去最高を更新した。楽天は携帯電話事業の2024年内の単月黒字化を目標に掲げており、三木谷浩史会長兼社長自ら営業攻勢をかけるなどして契約数を増やしている。

楽天によると6月16日に契約数が700万件を突破した。楽天は代名詞だった「0円プラン」の廃止を22年5月に発表し、契約回線数は22年10〜12月期に446万件まで落ち込んだが、通信品質の改善や新プランの投入で足元は好調だ。法人契約も拡大を続けている。

競合は警戒感を強めている。ソフトバンクは伸び悩みが続く格安ブランド「LINEMO(ラインモ)」で、7月下旬に新料金プランを開始する。楽天と同様にデータ通信量に応じて料金が変わる低価格帯のプランを拡充する。

KDDIも格安プラン「povo(ポヴォ)2.0」で、楽天を意識したとみられるデータ使い放題プランを4月に始めた。好調な楽天に対する包囲網も強まっており、現在の成長スピードを維持できるか正念場が続く。

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