中国で美容家電の販売が落ち込んだ

ヤーマンが14日発表した2024年4月期の連結決算は、純利益が前の期比90%減の3億9800万円だった。中国の景気減速や日本製品の不買運動の影響で美容家電の販売が落ち込んだ。中国向けの売掛金の一部について貸倒引当金9億8000万円を計上し減益幅が拡大した。

現時点では中国向けの売掛金で貸し倒れや未回収など具体的な損失は発生していないという。

売上高は26%減の320億円だった。東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出による不買運動を受け、中国で美顔器の販売が落ち込んだ。海外部門の売上高は前の期比37%減だった。国内では競合の増加や新製品の投入遅れなどが響いた。

同日、会計監査人をあずさ監査法人からMazars有限責任監査法人に変更すると公表した。異動日は7月26日で「事業規模に適した専門性、独立性、品質管理体制及び監査報酬の相当性などを総合的に勘案した」(ヤーマン)としている。

同日発表した25年4月期の連結業績予想は売上高が前期比9%増の350億円、純利益が同3.9倍の15億5000万円を計画する。国内の銀座旗艦店の販売増などを織り込んだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。