第二地方銀行協会の会長に就任した名古屋銀行の藤原一朗頭取(59)が13日、東京都内で会見し、地域社会への貢献、人材育成・確保における各行の支援を強化する考えを示した。協会としてセミナーなどを通じて会員行の交流を増やし、取引先支援のノウハウを共有、蓄積する考えだ。

◆「地域経済にいかに貢献できるか」

 地方経済の現状について「地域の産業構造によって千差万別。苦しんでいる地域でも農水産物輸出を促進するなど、支援のやり方は幾通りもある」と意欲を示した。日銀の金融政策について「急激な金利上昇はない」として、「地銀の経営には前向き。地域経済にいかに貢献できるかが腕の見せどころになる」と述べた。

就任会見をする第二地方銀行協会の藤原一朗新会長=東京都千代田区で

 トヨタの認証不正問題については「お客さんによって影響はまだら模様だが、ただちに日本経済に影響を及ぼすほどではない」との認識を示した。(白山泉) 

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