中部経済産業局は17日、中部5県(愛知、岐阜、三重、石川、富山)の2024年2月分の総合経済動向を発表した。総括判断は2カ月連続で「持ち直しているものの、生産面が弱含みとなっている」とした。能登半島地震や自動車関連での認証不正の影響で、自動車など輸送機械を中心に生産が伸び悩んでいる。

管内の鉱工業生産指数(20年=100、速報値、季節調整済み)は、前月比1.7%増の99.1だった。市況改善を受けて、集積回路(IC)など電子部品・デバイス工業での生産が回復した。自動車関連など輸送機械の生産は落ち込んだが補った。

個人消費の基調判断は「持ち直している」として8カ月連続で据え置いた。円安を受けてインバウンド(訪日外国人)が増加し、百貨店で高額品販売が伸びた。うるう年で営業日が増加した効果もあった。

3月以降の経済動向については「能登半島地震や認証不正問題に伴う部品供給の混乱は一服しており、生産の回復が見込まれる」(中部経済産業局)という。

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