亀田製菓の本社(新潟市)

亀田製菓は17日、2024年3月期の連結純利益が前の期比16%増の22億円となる見通しだと発表した。23年5月の公表から11億円下方修正した。赤字が続く米連結子会社のメアリーズゴーンクラッカーズ(MGC)で18億円の減損損失を計上する。構造改革費用が膨らんでいるほか、市場の成長スピードが鈍化し売り上げの回復に時間がかかると判断した。

MGCはグルテンフリーのクラッカーやクッキーを製造・販売する。23年3月期に原材料の高騰や賃金の上昇、人手不足による欠品などで収益が大幅に悪化した。24年3月期は経営体制も刷新し構造改革に取り組んだが、欠品への補償や資材の過剰在庫の処理などでMGCの赤字幅は拡大した。

今後の事業計画を見直し、MGCの製造設備など固定資産の減損損失を計上した。MGCが苦戦する一方、アジアは好調で海外事業全体の赤字幅は前の期から縮小を見込む。連結売上高は前の期比1%増の955億円の見通し。

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