警備大手のトスネットは17日、人工知能(AI)による警備を手がけるアジラ(東京都町田市)と業務提携を結んだと発表した。アジラが開発するAIにトスネットの雑踏警備や交通誘導などのデータを取り入れる。防犯カメラの死角などをデータによる行動予測で補う。不審者の事前検知や急病人の早期介助を目指す。
トスネットの子会社で、「万引きGメン」を派遣する日本保安(千葉市)が持つ万引き犯の挙動などのデータをアジラのAIに取り込み、万引き犯の検知精度を高める。雑踏の中で不審者や困っている人を検知するAIにも活用する。
業務提携を受けて、トスネットの氏家仁社長は「警備業務の質の向上はもとより、人口減少に伴う警備員不足という社会課題への対応にも寄与する」とコメントした。
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