中日本高速道路(NEXCO中日本)が7日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比3倍の95億円だった。新型コロナウイルス禍が落ち着いて交通量が増加し、料金収入が増えた。サービスエリア(SA)などの休憩所事業も客数と客単価が伸びた。

売上高にあたる営業収益は15%減の9839億円だった。NEXCO中日本では、新規開通した道路を「道路資産完成高」として営業収益に計上する。前期は新規開通道路が少なかったため、これが47%減った。道路資産完成高は完成した道路の売却に伴い同額を費用に計上するため、損益には影響しない。

道路資産完成高を除いた営業収益は4%増えた。1日当たりの交通量が2.2%増えたことに伴い、料金収入は3%増えた。SAの利用者増を受け、休憩所事業も13%の増収だった。

25年3月期の営業収益は前期比54%増の1兆5150億円、純利益は71%減の28億円を見込む。道路資産完成高は新規開通道路の増加で伸びるが、「台風や大雪などのリスクを踏まえ、(収益への影響が大きい)料金収入を保守的に見積もった」(NEXCO中日本)という。

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