同サイズの樹脂製の窓と比べ2倍程度の価格に抑えた(イメージ)

YKKAPは中低層マンションにも設置できる木製の窓を7月22日に発売する。アルミと木材を組み合わせることで耐久性を高め、量産することで価格を抑えた。再生可能な資源である国産木材を利用することで脱炭素需要を取り込む。

木製の窓は樹脂製の窓と比べて断熱性に優れている。従来はオーダーメードが主流で高額な上、メンテナンスが難しく普及しなかった。屋外側をアルミで覆い、雨や日射による劣化や色あせを防いだ。室内側に木材を配置し、リビングや寝室に木の素材感を取り入れられるようにした。

専用部材を組み合わせ、従来難しかった鉄筋コンクリート造の集合住宅にも設置できるようにした。風圧に強く、台風などの風を伴う雨に対する防水性も高いので、10〜15階程度の中低層マンションなどにも使える。

幅2.6メートル、高さ2.43メートルのスライド式窓の希望小売価格は、組み立てなどの費用を除いて税別155万800円。同サイズの樹脂製の窓と比べ2倍程度の価格に抑えた。断熱性とデザイン性を訴え、2028年度までに57億円の売り上げを目指す。

木材は断熱性に優れているため住まいで使う消費電力を抑えられる。政府も国産木材の使用を後押ししている。

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