キユーピーは自然環境の影響やリスクの開示に関する国際組織「TNFDフォーラム」に参画した

キユーピーは、自然環境への影響やリスク開示に関する国際組織「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラム」に参画した。社内に分析プロジェクトを立ち上げ、2025年に自然関連の情報開示を予定する。

TNFDは23年、企業活動が動植物や大気、水、土壌といった「自然資本」に与える影響を公表する枠組みを発表した。TNFDフォーラムは、TNFDの提言する枠組みの運用などについて、情報提供をしながら支援を行う。

キユーピーの事業で扱う原材料は自然資本に依存するものが多い。同社は生物多様性の保全を重点課題と位置付け、22年に「キユーピーグループ 生物多様性方針」を定めている。24年4月にTNFDフォーラムに参画するのに先立ち、社内にプロジェクトを立ち上げ、自然資本への依存と影響を分析した報告書の開示を25年に予定する。

まずはグループの主要な原料と生産拠点を対象に分析を進める。課題への対応と同時に、新たな機会を見いだして企業戦略にも生かしていく考え。

キユーピーは24年3月に「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」にも賛同した。25年までに容器包材や印刷冊子、販促物などで持続可能な紙の調達率を100%にする目標を掲げる。

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