大阪観光局は31日、2024年に大阪を訪れる外国人客数が1400万人になる見通しだと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年を14%上回り、5年ぶりに過去最高を更新する。円安で訪日需要が堅調なほか、コロナ禍以降落ち込んでいた中国からのインバウンド(訪日外国人)が今後回復すると見込んでいる。
同局によると、24年1〜4月に来阪した外国人客は455万9000人(推計値)で、19年の同期間に比べて18%上回った。国・地域別にみると、韓国や台湾、香港のほか欧米各国などが19年の水準を上回っている。
24年後半にかけては中国インバウンドの回復が見込まれる。先日開催された日中韓首脳会談で観光を通じた人的交流の促進が確認された。また、関西国際空港の夏ダイヤで中国便の増加が追い風になり、足元では中国からの団体旅行の予約が増えているという。
31日の記者会見で大阪観光局の溝畑宏理事長は「10月の(中国の)国慶節(建国記念日)に向けて、意欲的に戻ってきている」と強調。中国からのインバウンドの見通しについて「19年の7〜8割に回復するだろう」と説明した。
来阪する外国人客の増加は空港利用にも表れている。関西エアポートによると、4月の関西国際空港の国際線の外国人旅客数は単月で過去最多となる約159万人だった。前年同月から65%増え、これまで過去最多だった2019年4月の約157万人を上回った。
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