農林水産省が5月31日発表した6月の野菜卸値見通しによると、主要野菜の15品目のうち9品目が平年(過去5年平均)と比べて10%超高くなる。4月以降、各産地では曇天や降雨が多く、出荷数量が少なくなる見込みのためだ。

6月前半に高くなるのはダイコン、ニンジン、キャベツ、バレイショの4品目だった。主産地では4月に雨が多く、野菜の生育が遅延したり収穫量が減ったりした。

月の後半にかけてはキュウリが高値になる見通し。果菜類は、日照量や気温が収穫量に大きな影響を与える。群馬県では曇雨天で生育状況がよくなく、福島県では気温が下がったため出荷数量が少なくなる。

同じ果菜類のナス、トマト、ピーマンやホウレンソウは6月を通じて高くなる。ホウレンソウは群馬県産が気温高や降雨で生育が早まった半面、他産地では高温による種まきの遅れなどもあり出回り量が増えない。

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