記者会見する大阪観光局の溝畑理事長(5月31日、大阪市)

大阪観光局の溝畑宏理事長は31日、2029年以降に自動車レースのF1シリーズを誘致するため「大阪F1グランプリ推進協議会」を早ければ6月下旬にも発足させると発表した。協議会はモータースポーツや観光まちづくりなど6人程度の専門家で構成され、F1開催による都市や経済への影響について議論する。

大阪へのF1誘致を巡っては1月に溝畑氏が民設民営での誘致構想を発表していた。具体的な交渉状況について、31日の記者会見で同氏は「ライバル国も多々あり申し上げられない」と明言を避けた。

大阪では19年に当時の吉村洋文市長(現・大阪府知事)が25年国際博覧会(大阪・関西万博)の終了後に会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)にF1を誘致する意向を示したが、採算性などの課題により22年に断念していた経緯がある。

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