関西電力などは山陽新幹線に太陽光発電所でつくった電力を供給する

関西電力やJR西日本などは、山陽新幹線に太陽光発電所でつくった電力を供給すると発表した。関電は電力調達や再生可能エネルギーの需給調整などのノウハウを持っており、鉄道会社の脱炭素の取り組みを支援する。

関西電力は2024年度にENEOSホールディングスのグループ会社で再エネ事業を手掛けるENEOSリニューアブル・エナジー(ERE)から電力を調達し、JR西に販売する。EREは1万8000キロワットの太陽光発電設備を設ける。

電力ユーザーと発電事業者が小売電気事業者を介して長期間、電力購入契約を結ぶ「コーポレートPPA」と呼ばれる取り組みで、関電が新幹線向けにコーポレートPPAで取引するのは初めて。

供給先は山陽新幹線の新大阪駅と岡山駅の間で、年間の運転電力量の約12%を太陽光発電でまかなう。二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果は、年間1万2800トンという。

JR西はすでに中国電力と組み、山陽新幹線の岡山―厚狭駅で再エネを導入。北陸新幹線の糸魚川―敦賀駅でも北陸電力から供給を受けている。今回の供給契約でJR西管内の新幹線の大部分で再エネが使われることになる。

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