アステラス製薬は26年3月末で高岡工場での生産を取りやめる

アステラス製薬は31日、2026年3月末で高岡工場(富山県高岡市)での医薬品生産を終了すると発表した。施設の老朽化や、医薬品の安定供給に向けた生産体制の見直しを理由に閉鎖する。生産していた品目は他工場に移管し、従業員の雇用は継続する。

高岡工場は旧藤沢薬品工業時代の1975年から操業を始めた。具体的な生産品目や生産量は明らかにしていない。別工場で生産を続けるため、医薬品の安定供給への影響はないとしている。

2024年3月末時点で、正社員と契約社員含め94人が生産や事務に従事している。工場を閉鎖する26年3月までに、従業員は順次他の事業所に異動させる。

生産終了は25年3月期の連結業績予想に織り込み済み。工場跡地については、自社での活用や譲渡を含めて今後検討する。

1月に発生した能登半島地震で高岡市は最大震度5強を観測したが、広報担当者は「(生産終了は)地震と無関係」(広報担当者)と説明している。

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