SGHDはAZ-COM丸和に対抗し、C&Fの買収を目指す

佐川急便を傘下に持つSGホールディングス(HD)は31日、同業で名糖運輸などを傘下に持つ東証プライム上場のC&Fロジホールディングスに1株5740円でTOB(株式公開買い付け)を始めると発表した。C&FにはAZ-COM丸和ホールディングスが3000円でTOBを実施中で、SGHDは対抗買収に乗り出す。

SGHDのTOB価格はC&Fの31日終値(4865円)を18%上回る。6月3日からTOBを始めて、全株の取得を目指す。全株取得した場合の買収額は約1237億円。C&Fは同日、SGHDの買収提案に賛同を表明した。

運転手不足で輸送力が低下する「2024年問題」を背景にした再編が争奪戦へとつながっている。今後はAZ-COM丸和がさらに対抗してTOB価格を引き上げるかが焦点となる。

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