米ワシントンでインタビューに応じる世界銀行のビアルディ専務理事=15日(共同)
【ワシントン共同】世界銀行のアナ・ビアルディ専務理事は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの復旧・復興には、600億~800億ドル(約9兆~12兆円)を要するとの見方を明らかにした。ビアルディ氏は「破壊はガザ全域に及んでいる。直ちに、がれきの撤去など多くの作業を始める必要がある」と強調した。 世銀と国際通貨基金(IMF)の春季会合を開催中の米ワシントンで、共同通信のインタビューに応じた。 国連と世銀は2日、ガザのインフラへの被害が1月末時点で約185億ドルに上るとの報告書を公表した。ビアルディ氏は復旧・復興には「被害の3、4倍の費用が必要になる傾向がある」と説明。避難所や食料、水、電気といったライフラインの確保は優先度が高いとし「国連などと緊密に連携し、短期的には救援支援を提供するために協力する」と話した。
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